カツラ誕生秘話〜カツラはいつはじまったのか

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カツラそのものがいつ誕生したのかは、ハッキリわかっていない。少なくとも、古代エジプトにおいては盛んに使われ、時に地位を表す重要なマークですら合ったらしい。王族、貴族、大富豪など、それぞれの立場でカツラの形が微妙に分けられ、人々はわざわざ髪を剃り上げてかつらを被った。当時、髪を剃ることは神聖な行為とみなされ、また、カツラをかぶればエジプトの強い日差しから頭を保護できる視点もあり、カツラは珍重されたと言われる。材料は人毛の他、羊毛や植物繊維が使われたようだ。

 

 

ま他、すでにその次代からも薄毛隠しとしてのカツラは生まれていたわけだが、古代ローマ時代には、ほぼ一般に普及していたようだ。ローマ時代の男の髪型といえばギザギザの前髪を垂らしたショートカット。生え際や分け目を作る必要はないので、それほど微妙な技術がなくても本物っぽく見せることはできた。ただ、クシを入れてる最中にカツラが外れる、なんて悲惨なケースも多く、頭に直接黒髪を書く男まで現れたらしい。
その人の気持ちが痛いほどわかるだけに、哀しい。

 

 

そのなか、中世ヨーロッパでは、神の御前でニセの髪であるかつらを付けるなど断じてゆるさんとの戒律から、しばらくカツラ仕様は影を潜めた。で、再びヨーロッパでカツラが大流行するのは17〜18世紀だ。

 

 

きっかけはフランス・ブルボン王朝の絶対君主・ルイ13生のはげ頭からだった。彼はその頭を隠すために、カツラを用いた。その頃、まだキリスト教支配は強く、カツラ=罪悪の意識はヨーロッパ人全体に合ったとはいえ、さすがに強化も相手が国王となると、表立って大反対は出来な。やがて、類14世の時代ともなると、本来は反対側に回るべき聖職者たちもカツラを愛用し始め、やがてそれがヨーロッパ重に広がっていったのだった。

 

 

 

当初は単なる薄毛隠し、あるいはオシャレとして利用されたのだが、いざ使ってみたら、かえって衛生的だったのも需要の急増につながった。当時、石鹸は質が悪く、髪の毛を洗うのが大変だった上に、ノミやシラミが入り込む。その点、頭を剃ってカツラをつければ、そんな苦労を味あわなくて済むわけだ。古代から様々な形で薄毛隠しのカツラが発展してきたヨーロッパに比べ、日本では、江戸時代、髪の量が少ない女性がボリューム感を出すために使った「かもじ」などの添え髪にその痕跡がある程度で、男がハゲを隠すためにカツラを使う、という伝統は明治以前には殆どなかった。つまり、現在のカツラ産業の繁栄は日本の歴史から見ると、とっても特殊な出来事なのだ